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SM千夜一夜物語

kikuom.exblog.jp

変態雄犬キクオの妄想日記です。


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著者:テリー藤崎(鏡裕也)、1993年、二見書房発行、マドンナメイト文庫、315頁。

若妻の臀を、愛人の陰部を別の男に舐めさせる
━━歪んだ性癖を持つ大富豪の老人
男の舌遣いに倒錯の悦びを見出した女たちは、
男の上に跨って、期待に蠢く雌芯で男の唇を押し潰していく……

老いた富豪の翁に裸身を見せるという約束だけで高額の報酬で雇われた27歳の幹子、
性的目的のために連れてこられる少年少女に顔面騎乗して老人を悦ばす32歳の後妻・真佐子等による
前半の官能部分は楽しませてくれる。
そして、次第に明らかになってくる人間関係
(老人によって死に追いやられる実業家の真佐子の婚約者だった仲田丈太郎、丈太郎の弟・ジョー、
老人に拾われた居候の18歳の達矢、その親友ゴン、翁の下僕で丈太郎のライバル・佐伯賢吾、
高級エステの支配人・志保子、…)、
強まってくる真佐子のサディズム
(顔面騎乗、足舐め、鞭、強制クンニ、ヒール潰し、根性焼き…)、
それは美しく残酷な女性二人と野生的な若者が政財界の裏に潜む強大な権力組織に戦いを挑む物語であり、
官能と欲望に彩られた異常性欲の世界であり、
妄執渦巻く女たちや男たちの野心と復讐の戦いであり、
老人が入手した丈太郎の謎の研究成果と老人の莫大な遺産をめぐる闘争でもある。
しかし、後半は官能SMの形を借りたサディズムとバイオレンスの連続であり、
その陰惨な暴力世界に圧倒されてしまう。
話の流れが多少乱暴であるところや動機不明な自殺や殺人の意味、
最後まで不明な黒幕の存在等、
後味の悪さを飲み込んでしまえば、
結構読ませてくれるバイオレンスSMである。

# by M-kikuo | 2017-04-26 11:40 | M男の本棚 | Trackback | Comments(0)